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【1月レポート】シャトー・メルシャン テイスティング&マリアージュセミナー

【~色・香り・味わい~仕込みたての新酒と、熟成したワインとの違いを愉しむ】2017年の始まりを、新酒で祝う。2016年に仕込んだばかりの新酒と、熟成したワインとを実際に比較テイスティングし、ワインの大切な要素「色・香り・味わい」の違いを愉しむセミナー。


日本全国に寒波がきた1月15日、2017年最初のセミナーが開催されました!
2016年3月から実施している”シャトー・メルシャン テイスティング&マリアージュセミナー”は、Monthly Chateau Mercianと連動したセミナーとして、毎月1回、東京六本木のシャトー・メルシャン トーキョー・ゲスト・バルで実施しており、おかげさまで毎回大好評をいただいております。

1月のテーマは「~色・香り・味わい~ 仕込みたての新酒と、熟成したワインとの違いを愉しむ」。もっともフレッシュなワインである“新酒”と熟成した“オールド・ヴィンテージ”を比べることで、ワインがどのように熟成していくのかをご体感いただこうという趣旨で行いました。今回は2017年最初のセミナーということもあり、今年デビューする予定の2016年ヴィンテージワインの初リリースともいえる、2016年ヴィンテージの“新酒”で新年を祝うという意味も込めました。嬉しいことに、今回のセミナーも告知即日完売とあって、まだお正月気分の残る中でしたが、開始時間5分前にはご参加者さま全員が勢ぞろいくださり、期待感満載の中、スタートいたしました。 

この日は、シャトー・メルシャン 製造課の安ヶ平 良人(やすがひら よしんど)が特別講師として参加。昨年5月に続いて2回目のセミナー講師ともあって、皆さまへのご説明も、米川 正義(よねかわ まさよし)講師とのコンビネーションも、前回よりさらにパワーアップ!安ヶ平ワインメーカーの普段の仕事は、ワインの発酵の管理などを中心としたワインの品質管理、学会へのさまざまな研究成果の発表といったものが中心のため、セミナー最初のプログラムであるシャトー・メルシャンの造りのこだわりなどの基礎講義の部分から、東京に居ながらにして、山梨県勝沼にあるシャトー・メルシャンの空気を感じさせてくれました。

ワインのテイスティングに移ってからも、日々ワインに真摯に向き合う安ヶ平ならではの貴重なコメントが続出。参加者の皆さまも真剣にメモを取りながらのテイスティングとなり、それぞれのワインが持つ個性、品種特性や醸造方法、育成方法、熟成度合によって生まれるそれらの個性を、造りの現場からの声を大いに参考にされながら、存分に愉しんでいらっしゃいました。
お馴染みの米川講師は、これまでの長い経験に基づいた、多彩で詳細、かつ分かりやすい講義内容がこれまでも参加者の皆さまに大好評をいただいていますが、もちろんこの日も持ち味を大いに発揮。若手講師とベテラン講師の絶妙なやりとりで、皆さま大変盛り上がっていらっしゃいました。

人気のマリアージュ(料理とワインの組み合わせ)体験では、毎回セミナーで提供されるワインに合わせて特別にセレクトしたシャトー・メルシャン トーキョー・ゲスト・バル自慢のお料理が提供されますが、この日は、米川リコメンドのマリアージュと安ヶ平リコメンドのマリアージュをそれぞれ披露。メニューそのままの味わいだけでなく、トーキョー・ゲスト・バル特製のシーズニングを加えるとまた違うマリアージュが愉しめるため、講師それぞれがベストマリアージュをお勧めし、また、それを聞いたお客さまがご自身で探索したベストマリアージュと比べていただくなど、マリアージュの奥深さをご堪能いただける内容となりました。

たとえばカマンベールチーズのピックフライにカシスコンポートを添えるアレンジには『シャトー・メルシャン 日本の新酒 マスカット・ベーリーA 2016』(赤)を合わせましたが、カシスコンポートの代わりにチリトマトを合わせた場合にはベストのワインは何か?を探索してみたり、同じ新酒でも、トマトの酸があるトリッパには『シャトー・メルシャン 日本の新酒 マスカット・ベーリーA ロゼ 2016』を合わせてみるとどうなるか、などと個人個人で好みが大きく分かれ、皆さま、非常に興味深くいろいろお試しされていました。

また、スモークに合わせるのは、熟成香も出てきてさらに樽香のある、『シャトー・メルシャン 甲州小樽仕込み 2012』をお勧めしましたが、スモークの材料によっても合うワインが変わるという発見も!鴨・モッツアレラチーズ・ソーセージ・ホタテなど、それぞれに味わいが違うため、たとえばホタテのスモークには『シャトー・メルシャン 甲州小樽仕込み 2012』、鴨のスモークには『シャトー・メルシャン 山梨ベリーA(※) 2010』が合うなど、多彩な愉しみがありました。
※シャトー・メルシャンでは、現在「マスカット・ベーリーA」に表記を統一しており、2011年ヴィンテージより「シャトー・メルシャン 山梨ベーリーA」に名称を変更しています

また、ピクルスの酸味には『シャトー・メルシャン 日本の新酒 甲州 2016』を合わせましたが、これは料理の酸とワインの酸との組み合わせ。たとえば新酒の白でなくても、『シャトー・メルシャン 甲州きいろ香』なども合うだろうと思わせるマリアージュでした。

熟成ワインの中でも目玉だったのは、『シャトー・メルシャン 甲州 2006』。甘口甲州を10年熟成させたものですが、生き生きとした酸味を失っておらず、熟成によるバランスのとれた酸味と甘み、豊かな余韻が素晴らしいワインでした。冷たく甘いバニラアイスがアクセントとなったアップルパイのリンゴの優しい甘味と酸味と、熟成した甘口甲州との絶妙なハーモニーは、皆さま、口にする前から「間違いない!」と期待で大きく盛り上がるほど。締めくくるにふさわしい素晴らしいマリアージュとなりました。
今回は甘口甲州を合わせましたが、ワインは、実はスイーツとも相性がよい組み合わせがたくさんあります。スイーツとのマリアージュに興味を持たれた方は、ぜひMonthly Chateau Mercian2月号もご覧ください。

この日は、米川・安ヶ平両講師からのワインコメントがいつもに増して充実していたので、特別にコメントをご紹介いたします。現在DRINXで大好評発売中の『シャトー・メルシャン 「日本の新酒」マスカット・ベーリーAセット』をはじめとして、現在入手可能なワインもありますので、残念ながらセミナーにご参加できなかった皆さまも、ぜひご自宅でさまざまなマリアージュをお試しください!

【テイスティングコメント紹介】

『日本のあわ 穂坂マスカット・ベーリーA』
山梨県韮崎市にある穂坂地区は標高が高く、酸がしっかりしたブドウができるので、できあがるワインも糖と酸のバランスがよく後味がすっきりしている。炭酸があることで、キャンディやイチゴ、綿菓子のような香りがより膨らむ。マスカット・ベーリーAは、ボージョレ・ヌーヴォーの原料ブドウとして知られるガメイの数倍の香り成分があり、チャーミングな香りで特に女性に人気がある。薄めのサーモンピンクの色合いが特徴的。

『シャトー・メルシャン 日本の新酒 甲州 2016』
新酒では、他社はあまり樽を使うことはないが、このシャトー・メルシャンの新酒は、ステンレス発酵と樽発酵両方を行っている。ステンレスはブドウの香りが立つ。樽は木の香りがつき、果実感が追加されてボリューム感が出るので、そのふたつをバランスよくアサンブラージュすることで、フレッシュながらも厚みのあるワインに仕上がっている。
濾過を粗くして、味わいに厚みと余韻を持たせており、また、うまみ成分を取りすぎないよう、卵白でオリ下げをしている。詰めたては粗くとげとげしいが、いまは落ち着いてきていて飲み頃である。

『シャトー・メルシャン 甲州小樽仕込み 2012』
樽の育成期間5か月(新酒の場合は約1ヵ月)。発酵したあと、オリびきをせず、長期間、オリの上にワインを静置するシュール・リー製法で造っている。酵母からうまみが出てきて、焼き立てのパンのような香りが酵母から出る。30~40樽の樽仕込みの中から10樽を選抜して造っている贅沢なワイン。2012年は晴れて、とてもよい年だった。このワインは熟成したワインとしてお出ししたが、熟成というのは緩い酸化のこと。樽に入れると緩く酸化する。樽では、少しずつ酸素に触れるが、過度な酸化はしないので、樽由来の色はあるが、酸素による熟成で色が出てくるため、新酒に比べると色が濃い。

『シャトー・メルシャン 日本の新酒 マスカット・ベーリーAロゼ 2016』
赤ワインを造るのと同じ製法で、果皮の漬け込み時間だけを短くする「ショート・マセレーション」という、一番手間がかかり、贅沢な方法で仕込んでいる。ステンレスタンク育成で、より色が濃く、とてもきれいなピンク色。漬け込み時間をやや長くとり、よりマスカット・ベーリーAのチャーミングさを出したからこその色合いで、チェリーのような華やかな香りに、新酒ならではのフレッシュでさわやかな酸と、ほのかなタンニンが感じられる。

『シャトー・メルシャン 日本の新酒 マスカット・ベーリーA 2016』(赤)
タンニン、苦みの成分が少なく、多くの人に飲みやすい!と思ってもらえるような仕上がり。マスカット・ベーリーAに加えて、少し”アルモノワール”というブドウ品種を使用している。これは、カベルネ・ソーヴィニヨンとツヴァイゲルトという品種のかけあわせで、色も濃くタンニンがしっかりとあるが、青臭くないという素晴らしい品種で、新たなトライアルだが、とてもよい仕上がり。
シャトー・メルシャンではフレンチオークとアメリカンオークの2種類の樽を使用しており、8~9割はフレンチオークだが、マスカット・ベーリーAについては、アメリカンオークを多く使用している。マスカット・ベーリーAの香りと相性がよく、また、渋くならないのでベストマッチ。

『シャトー・メルシャン 山梨ベリーA 2010』
熟成ワインとして提供。樽で1年半育成している。現在では『シャトー・メルシャン 山梨ベリーA』という商品はなく、現在販売しているのは『シャトー・メルシャン 山梨マスカット・ベーリーA』と『シャトー・メルシャン 穂坂マスカット・ベーリーA』。後者はさらに長い、2年間の樽熟成を行っている。熟成するとべっこう飴のような香り、カルメ焼きのような味わいがある。
マスカット・ベーリーAは、色づきを待つと酸度が下がってしまうので、そのバランスを毎年とても考えて、収穫時期を決めている。色づきが悪いときはなるべく待つが、酸と糖度のバランスが大事。先ほどテイスティングした2016年に関しては、よいバランスで、栽培面や醸造面でも大きな問題はなく、よいワインとなった。

『シャトー・メルシャン 甲州 2006』
10年間しっかり熟成し、品質が保たれている、素晴らしく美味しいワイン。はちみつやアプリコット、紅茶のニュアンスがある。しっかり酸が残っていて、飲みやすい。酸があるためにここまで熟成しても美味しい状態が保たれている。熟成により黄金色。オレンジのニュアンスもある。貴腐ワインでもアイスワインでもないが、遅積みの熟成したブドウを使用。酸がありながら、糖度がしっかり上がったブドウを使っている。
シャトー・メルシャンの熟成したワインは開けるたびに、関係者も毎回素晴らしいと感動するほどの出来。

今回は、セミナーでのテイスティングコメントにフォーカスしてレポートしてみましたが、いかがでしたでしょうか?初めての方も、そうではない方も、きっと新しい発見がある「シャトー・メルシャン テイスティング&マリアージュセミナー」。Monthly Chateau Mercianと合わせ、これからも日本ワイン『シャトー・メルシャン』のさまざまなご提案と愉しみ方をお届けしていきますので、ご期待ください!また、来月もより詳細なイベントレポートをお届けしますので、どうぞお愉しみに!