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【2月レポート】シャトー・メルシャン テイスティング&マリアージュセミナー

国内外のコンクールでも数々の受賞歴を誇る「シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー」。そして、同じく桔梗ヶ原のメルローから造られたマール。今回は、ワインだけではない、さらなる広がりを体験できるセミナーとなりました。当日は特別講師に「富士御殿場蒸溜所」のチーフブレンダー田中城太を迎えて、ウイスキーまで幅広く愉しんで頂きました。ワインとウイスキーの関係とは?答えはぜひセミナーレポートで!


2月の“シャトー・メルシャン テイスティング&マリアージュセミナー”はなんと、“富士御殿場蒸溜所”との初のコラボレーションセミナーでした!
テーマは「日本ワインの最高峰『桔梗ヶ原メルロー』の奥深さを識る」ということで、当日お出しするシャトー・メルシャンも、ワインだけでなく、ワインを造ったあとのブドウの搾りかすから造るブランデー“マール”をご用意。そして、なぜ“富士御殿場蒸溜所”とのコラボレーションが実現したのか・・・今月はその秘密を、詳細にレポートいたします!

富士御殿場蒸溜所 チーフブレンダー田中 城太講師が テイスティング&マリアージュセミナー初登場!

2016年3月から実施しています”シャトー・メルシャン テイスティング&マリアージュセミナー”は、Monthly Chateau Mercianと連動したセミナーとして、毎月1回、東京六本木のシャトー・メルシャン トーキョー・ゲスト・バルで実施しており、おかげさまで毎回大好評をいただいております。

今回は、“富士御殿場蒸溜所”とのコラボレーションということで、毎回人気の シャトー・メルシャン 米川 正義(よねかわ まさよし)と、富士御殿場蒸溜所 チーフブレンダー 田中 城太(たなか じょうた)とのダブル講師で皆様をお迎えいたしました。

現在はシャトー・メルシャンに在籍し、日本ソムリエ協会(JAS)認定“ソムリエ”、英国ワイン&スピリッツ教育協会(WSET)認定“アドヴァンスド・サーティフィケイト”などのワインの資格を所有し、“ワインのプロ”として登壇している米川講師ですが、実は以前はキリン・シーグラムに在籍、“スコッチ・アンバサダー”として認定されるほど、洋酒分野にも造詣が深い人物。
片や、2016年12月、世界的に権威あるウイスキー・アワードである「アイコンズ・オブ・ウイスキー2017」の「レスト・オブ・ザ・ワールド」部門(スコットランド・アメリカ・インド以外の地域)において、「マスターディスティラー/マスターブレンダー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した田中講師は、現在富士御殿場蒸溜所のチーフブレンダーでありながら、ナパバレーのレイモンドワイナリーで約3年間ワイン醸造に携わり、カリフォルニア大学デイビス校でワイン醸造における酵母の研究をするなど、こちらもまた洋酒だけでなく、ワインのプロフェッショナルでもある人物。
そんな二人は以前から交流が深く、開始前のワインのテイスティング(事前チェック)のときから、和気あいあい、かつ息の合ったやり取りがかいま見られるほど。

贅沢なこの日のワイン・ウイスキーラインナップ!!

そんなこの日のセミナーでご用意したお酒は、白ワインは長野県北信地区のものである『シャトー・メルシャン 長野シャルドネ アンウッデッド 2014』(DRINXにて発売中)と『シャトー・メルシャン 北信シャルドネ 2011』(完売品)、赤ワインは長野県桔梗ヶ原地区を中心に『シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー 2011』(完売品)と『シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー 2009』(完売品)という、産地にこだわったセレクション。

そして何よりも、「桔梗ヶ原」がテーマということで、世界のコンクールで多数の受賞を誇る、シャトー・メルシャン製品の中でも特にプレミアムなワインである『シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー』を醸造したあとのブドウの搾りかすから造られる贅沢な蒸留酒、透明な『シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー オー・ド・ヴィ・ド・マール 2008』(DRINXにて発売中)に加え、未発売品である、樽で熟成したウイスキーのような琥珀色の『桔梗ヶ原メルロー オー・ド・ヴィー・ド・マール 2006(樽熟マール)』をご用意!
さらにさらに、コラボレーションの目玉として、なんとこちらも未発売品の、『御殿場蒸溜所の原酒をシャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルローに使用した樽などで追加熟成した赤ワインフィニッシュのウイスキー』を特別に、”富士御殿場蒸溜所”からお持ちしました!

シャトー・メルシャンの”マール”の秘密に迫る

このなんとも贅沢なラインナップに加え、ワインにもウイスキーにも造詣が深い二人が講師とあって、お集まりいただいたお客様だけでなく、我々スタッフも開始前から期待が高まるばかり。

そんなワクワクが隠せない雰囲気の中、二人の講師の紹介から始まったこのセミナー。いつにも増して熱がこもった講義をする米川講師が、シャトー・メルシャンの北信地区・桔梗ヶ原地区の説明に続いて、この日ならではの珍しい“マール”の造り方に触れると、お客様からは驚きの声が!なんとシャトー・メルシャンでは、手作りした蒸溜器で、このマールを造っていたのです。

高品質のメルローの産地桔梗ヶ原地区のブドウの中でも、特にブドウを選りすぐって丁寧に発酵させたフリーランジュース部分のみが『シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー』になるため、そのブドウにはまだたくさんのワインとなる成分が残ったまま。そんな品質の高い桔梗ヶ原のブドウを搾ったあとすぐ、酸化する前に、固形物を蒸溜させるのに適した、故・浅井昭吾(※)発案の「スノコ型蒸溜器」という手作りの蒸溜器で蒸溜させたものが、『シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー オー・ド・ヴィ・ド・マール 2008』として皆様の手元に届けられています。
※ 元勝沼ワイナリー(現 シャトー・メルシャン)工場長、筆名・麻井宇介
一口に、搾ったあとすぐ、と言いましたが、当然この時期はワインの仕込みで造り手たちは目もまわる忙しさ。そんな中で、よいブドウを使い尽くそうという造り手たちの想いが結晶したのが、このシャトー・メルシャンの“マール”と言えるのです。

富士御殿場蒸溜所のこだわり

米川講師の“マール”パートの後は、田中講師にバトンタッチ。ここからは、“富士御殿場蒸溜所”の魅力に迫ります。
“富士御殿場蒸溜所”は、自然の恵みにあふれた富士の麓で世界でも珍しい、モルトウイスキー、グレーンウイスキー両方のウイスキーをつくる蒸溜所。“富士御殿場蒸溜所”の品質ポリシーである「クリーン&エステリー」な味わいは、さまざまなこだわりから生まれます。中でも「ハート オブ ハーツ蒸留法」という、ハート(中留部分)の中でもさらに上質な部分のみ分離することで、クリーンで雑味のない味わいを生み出しています。

”未発売のウイスキー”とは

その富士御殿場蒸溜所 チーフブレンダーである田中講師がこのセミナーに登壇した理由は、先ほど触れたとおり、シャトー・メルシャンから、『桔梗ヶ原メルロー』などを育成した樽を譲り受け、その樽で追加熟成したウイスキーが存在するから!“富士御殿場蒸溜所”商品としては未発売ではありますが、昨今のウイスキーブームの中、スタンダード品以外にもシェリー樽や赤ワイン樽で熟成したウイスキーに注目が集まっており、さらに2月の“シャトー・メルシャン テイスティング&マリアージュセミナー”テーマが「日本ワインの最高峰『桔梗ヶ原メルロー』の奥深さを識る」ということから、このスペシャルコラボが実現しました。

ワインの樽とウイスキーの樽は当然、原材料もサイズも違っていますが、それ以外にも、ワインの樽はトースト(焦がす)する、ウイスキー樽はチャー(もっと真っ黒に焦がす)の違いがあるように、それぞれの個性があります。桔梗ヶ原メルローなどの赤ワインを丹念に育成し、その風味を包み込んだ樽で追加熟成されたウイスキーは、色合いも赤ワインを想わせる明るい赤みがかかっており、その液色からしてなんとも魅惑的なウイスキーです。未発売品ですから、当然このウイスキーが世の中に出るのはこの日が初めて。前述の樽熟成したマールも、完売品の『桔梗ヶ原メルロー』も含め、この日も大変貴重なお酒たちが肩を並べました。
内容のとても濃い講義パートが終わり、それぞれのワインについてのテイスティングが始まると、皆様興味深々でそれぞれの風味を味わっておられました。

大人気!マリアージュ

また、この日、ワインとのマリアージュをお楽しみいただいたお料理は、「三浦ハーブとガーリックシュリンプのサラダ」「ハモンセラーノ」「フランス産鴨胸肉のロースト 3種のベリーソース」、「猪の煮込みのパイ包み焼き フルムダンベールの香り」の4種類。
マリアージュが始まると、米川講師は、「ガーリックの利いた海老は『北信シャルドネ』に合う」、田中講師は、「いや、僕は『長野シャルドネ アンウッデッド』の方がより引き立ててくれると思う」など、それぞれのオススメマリアージュを次々と披露。「鴨にはさらにベリーコンポートを追加すると、まだ若い『桔梗ヶ原メルロー2011』と相性がよい」、「いまハモンセラーノを口いっぱいに含んで脂肪分たっぷりになったところにも『桔梗ヶ原メルロー 2011』がベストマッチだった」、など、実にいろいろなマリアージュが試されていました。

“シャトー・メルシャン トーキョー・ゲスト・バル”で人気のこれらのお料理以外に、この日は特別に3種類のハードリカーに合わせ、「ブリー・ド・モーやミモレットを盛り合わせたチーズ」、そして「ガトーショコラ」、さらには田中講師のリクエストにより、シェフが特別にこの日の朝焼いてお出しした「バナナブレッド」に、これまた田中講師ご推薦の「フルム・ダンベール」を合わせた特別なデセール盛り合わせもご用意!
「フルム・ダンベールと『赤ワインフィニッシュウイスキー』がよく合う」「ガトーショコラが何でも合うのは、カカオの多い脂肪分を高いアルコールがよく流してくれるからで、単品で味わうよりもよい。また樽からカカオと同じ成分が出てくるからよくマッチする」など、二人の講師は、ワインもマールもウイスキーもテイスティングしながら、それぞれの料理を味わい、お客様とともに大いに盛り上がっておりました。

今回のシャトー・メルシャン&富士御殿場蒸溜所のコラボセミナーレポート、いかがでしたでしょうか?
この日ご参加くださった方からは、とてもたくさんのご感想をいただきました。中でも女性のお客様から、「チョコレート、チーズが好きじゃないのに、スピリッツを合わせたときに、お互いの癖がよい持ち味になって、素晴らしくよく合って美味しく感じました。これがマリアージュなんだ!と驚き、感動しました!」という感想を、講師に直接いただきました。また、未発売品の『桔梗ヶ原メルロー オー・ド・ヴィ・ド・マール 2006(樽熟マール)』、『御殿場蒸溜所 桔梗ヶ原メルローに使用した樽などで熟成した赤ワインフィニッシュのウイスキー』、ともに、発売してほしい!という熱いリクエストをたくさんいただき、スタッフ一同、大変嬉しかったセミナーでした。

今回は、スペシャルな二人の講師による、スペシャルなテイスティングコメントを最後にご紹介いたします!
こんな貴重な体験ができる“シャトー・メルシャン テイスティング&マリアージュセミナー”、これからも皆様のご参加をお待ちしております!

【テイスティングコメント】

◆『日本のあわ 長野シャルドネ』
【米川正義講師】
ウェルカムワインは、長野県を代表するシャルドネのスパークリングワイン。スティルワインとどう味がちがうか比べてもらってもよい。『日本のあわ』シリーズは、わざとプレスジュースを3~4割入れてつくっているのが特長。通常シャトー・メルシャンのワインはフリーランジュースのみでつくるのが一般的だが、『日本のあわ』はガスでさわやかになるため、力強い味にするためにこのような製法にしている。
ステンレスタンク発酵由来のさわやかさ、かつオーク樽由来のナッツやバニラ、バターのような香りが心地いい。

◆『シャトー・メルシャン 長野シャルドネ アンウッデッド 2014』(DRINX発売中)
【米川正義講師】
樽(ウッド)を使わない(アン)という意味。
世界的にはシャルドネ種は、樽を使うのが主流。でもシャトー・メルシャンでなぜこのような樽を使用しないワインを造れたかというと、長野県北信地区で、苦労してノン・ボルドーで造ったぶどうがあるから。高品質なブドウからは樽の力を借りずとも、高品質なワインができるはず、という信念から生まれたワイン。
2014はちょっと難しいと言われた年だが、まず感じるのが香りのボリューム、柑橘、レモン・グレープフルーツの香り、熟したレモンの香り。パイナップル・パッションフルーツ熟した香りのあとにハーブを感じる。ドライ+(プラス)くらいの味わいだが、果実味がとても残る。フルーティさが感動的なワイン。

◆『シャトー・メルシャン 北信シャルドネ 2011』(完売)
【米川正義講師】
『シャトー・メルシャン 長野シャルドネ アンウッデッド』とは、ブドウがとれた場所も同じ。この『北信シャルドネ』は、千曲川右岸と左岸をアサンブラージュ(ブレンド)して造られた、最後のヴィンテージ(現在は『シャトー・メルシャン 北信シャルドネ RGC千曲川左岸収穫』『シャトー・メルシャン 北信シャルドネ RDC 右岸収穫』に分けて発売)。輝く黄金色、味わいの可能性を感じる。バニラ、バナナの香り、そしてミネラリーな感じがある。ミネラリーな感じは、一般的にフランス・ブルゴーニュ(アルカリ性に近く、水はけがよく貝殻土壌)のシャルドネにしか出ないといわれており、驚くべきワインである。
【田中城太講師】
正直驚いている、カリフォルニアでは出ない、フランス・ブルゴーニュにしか出てこない味わい。フランス・ブルゴーニュの有名な造り手のワインに勝るとも劣らないクオリティー!

◆『シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー 2011』
【米川正義講師】
ハイクラスのワイン。長熟できる、長熟してから飲んでいただきたいワインなので、本当は飲むにはまだまだ早い段階。色合いはまだ紫、リムは長くなってきたところ。香りはほとんど果実味で、黒いベリー系の香り。
抜栓したのは今日の10時、2時間くらい前なので、ようやく開いてきた感じ。『桔梗ヶ原メルロー』になるブドウは、もともとは棚栽培だったが、このヴィンテージはすべて垣根栽培のメルローを使用。棚の場合は、ブドウが葉っぱの下になり日が当たらなく、青臭い感じになりがち。一方垣根はキャノピーマネージメントがしやすいというメリットがある。
実は、2011年ヴィテージは、アメリカのワイン雑誌「ワインスペクテイター」で90点を獲得した、素晴らしいワイン。90点取れるワインは本当に少ない!そんな中このワインが90点を獲得したことで、垣根の可能性を再確認した。

◆『シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー 2009』
【米川正義講師】
このヴィンテージは、半分棚ブドウ、半分が垣根ブドウ。なので、2011ヴィンテージよりも熟成はしているが、ちょっと青い香りが残っている。
【田中城太講師】
味わいは全体的にボリュームがあり、よいブドウが取れた年なのだと思う。一方、ほのかに青い香りがするが、同じブドウ畑でもマネジメントで違う味わいになることが面白い。

◆『シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー オー・ド・ヴィ・ド・マール 2008』(DRINX発売中)
【米川正義講師】
最初にすごい甘い香り、フルーティな香りがある。マールが好きでよく飲むが、こんなフルーティなのはめずらしい。
【田中城太講師】
アルコールが50%ある。ちょっと刺激が強いので、ちょっと水を足して(スプーン2、3杯。マックスでマールと水同量)だと、さらに香りが立ち、味にもふくらみが出て飲みやすくなる。

◆『シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー オー・ド・ヴィ・ド・マール 2006(樽熟成)』(未発売)
【米川正義講師】
『桔梗ヶ原メルロー』を育成した樽で1年と少しの間熟成させている。商品化はされていない。濃いめの琥珀色。「桔梗ヶ原メルロー」から伝わる熟したベリーの香りに加え、バニラやチョコレートなどの樽由来のさまざまな香りを感じる。透明なマールとはまた違う柔らかな個性がある。

◆『御殿場蒸溜所 桔梗ヶ原メルローに使用した樽などで熟成した赤ワインフィニッシュのウイスキー』(未発売)
【田中城太講師】
これまでのものとは違う新たな価値をもったウイスキーを創りたい!との想いから生まれたのがこのウイスキー。さかのぼること2年前、私自身もワイン業界出身であり、ワイン関連の商品開発もしたいという気持ちがあった。キリンとメルシャンはいまや同じグループ会社になったこともあり、御殿場蒸溜所にもメルシャン出身のブレンダー、樋浦竹彦(ひうら たけひこ)という者がいる。いろいろなウイスキーが最近出てきている中、その樋浦が赤ワインの樽を使ってみたい、と言い出したことをきっかけに、勝沼で樽を選ばせてもらって、御殿場の原酒を追加熟成してつくったのがこのウイスキー。キリンとメルシャンのコラボから生まれたのである。

原酒は、ピートフレーバーをきかせたものをあえて選んでいる。ウイスキーに比べると液色に少し赤みがかかっている。独特の赤ワイン由来、フレンチオーク由来、ウイスキーとワインとのアルコールの差など、通常のウイスキー樽とは出てくる成分が違うので、やってみるまでは未知数だったが、とても上品な仕上がりなので、少しでも多くのお客様に愉しんでいただきたい。