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はじめにブドウありき。日本ワインの歴史は、ここから始まった。

シャトー・メルシャンのルーツ、日本初の民間ワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」が誕生したのは1877年。
今からちょうど140年前のこと。日本のワインづくりは、ここから始まったといえます。
この節目の年を記念する特別企画として、シャトー・メルシャン チーフ・ワインメーカー 安蔵 光弘が、日本ワインについて語ります。
第一回目のテーマは、日本のワインの歴史を担ってきたといっても過言ではない、日本固有のブドウ品種「甲州」。
今や世界からも注目を集める“日本ワインの原点”ともいえる「甲州」から、ワインの歴史を紐解きます。

シャトー・メルシャン 製造部長 兼 チーフ・ワインメーカー。1968年 茨城県水戸市生まれ。1995年 東京大学大学院 農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 修士課程修了後、メルシャン入社。勝沼ワイナリー(現シャトー・メルシャン)配属。ワインの醸造に携わり、2001年 ボルドーのシャトー・レイソン出向、同年ボルドー第2大学 醸造学部にて利き酒適性資格(DUAD)取得。レ・シタデル・デュ・ヴァン国際ワインコンクールの審査員を2回務めるなど、海外でも経験を積み、帰国後はワインづくりに加えて品質管理を担当、2015年現職に就任。(社)葡萄酒技術研究会 理事、エノログ(ワイン技術管理士)、山梨県ワイン酒造組合 若手醸造家・農家研究会 初代会長(2007〜2008)、山梨大学 ワイン科学士 認定委員(2008〜)、東京大学 農学部 非常勤講師(2009〜)など、幅広く活動。2014年には「洋酒技術研究会賞」受賞。著書に「等身大のボルドーワイン」(2007/醸造産業新聞社)がある。
日本ワインの原料となる国産ブドウの味わいを活かし、風土の個性を表現し、世界的にもレベルの高い繊細な“日本の食にマッチするワイン”づくりを目指して、日夜たゆまぬ努力を重ねている。

甲州ブドウ

「甲州」、その3つの転機。

日本のワイン草創期にあたる1877年(明治10年)頃のブドウといえば、800年以上も前から日本で薬用や生食用に栽培されていたといわれる「甲州(‘本葡萄’と呼ばれていた)」と、その他歴史に残されているところでは、前田正名がフランスからの帰国時に持ち帰ったフランス系の品種や、アメリカ系の品種が日本にはありましたが、それほど普及していなかったと思われます。甲州は、日本ワインの歴史そのものといえるほど、長い栽培の歴史をもったブドウなのです。

今でこそ、世界的な和食ブームとともに高く評価されるようになった日本固有品種の甲州ですが、日本のワイン業界においても、わずか20年くらい前は、“酸味も香りも弱く、個性のないブドウ”として、ブドウも余りがちで、甲州のワインづくりに積極的でなかった時代があったのです。

そんな甲州の評価を、大きく変えた転機が3つあると思います。1つめは、“辛口の甲州”のスタンダードになった「シュール・リー」製法の導入。2つめは、ブドウの個性を余すことなく引き出し、“濃厚な甲州”を表現した『グリ・ド・グリ』。そして3つめが、甲州ブドウが潜在的にもっている香りを活かし“クリーンで香りのある甲州”を実現した『きいろ香』の誕生です。

甲州シュール・リー

辛口のスタンダードとなった『甲州シュール・リー』

辛口甲州の大きな転機となった「シュール・リー(Sur Lie)」とは、フランス語で‘オリの上’という意味です。古くからロワール地方のミュスカデ・ワインに用いられていた、辛口の白ワインづくりに適用される製法で、日本では数年の試行錯誤を経て1983年に、メルシャンが甲州のワインづくりで成功しました。この製法で『メルシャン 甲州 東雲シュール・リー』を初リリースしたのが、翌1984年のこと。“辛口の甲州”の歴史がここから始まったのです。

発酵終了後オリ引きをせずに、春までオリの上にワインを貯蔵するシュール・リー製法の特長は、フレッシュでフルーティな香味を保持できること、オリがワインに旨味成分を与え、豊かな味になること。それによって甲州特有の苦味が少なくなり、飲みごたえのある辛口の甲州になるという利点がありました。

このシュール・リーは当時大ヒットしました。メルシャンは、勝沼全体、ワイン業界全体の活性化のために、ノウハウを地域のワイナリーに惜しみなく公開。このことによって、甲州は一躍、日本の辛口白ワインの代名詞的な存在としてクローズアップされるきっかけになったのです。

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甲州 グリ・ド・グリ

甲州ブドウの個性を余すところなく表現『グリ・ド・グリ』。

シュール・リーだけではなく、甲州の魅力を引き出し、“日本固有の甲州ワインを世界レベルへ”を合い言葉に、2000年、「甲州プロジェクト」が始動しました。その第1弾の商品となったのが、2003年秋に初リリースされた『シャトー・メルシャン 甲州グリ・ド・グリ 2002』です。

『グリ・ド・グリ』は、辛口のシュール・リーとは異なる発想で、きれいなピンク色の果皮をもつ甲州の色や香り、さらにはこれまで排除しようとしてきた苦味に至るまで、このブドウがもつ個性を余すことなく引き出した、厚みのある複雑さが魅力の甲州ワイン。分かり易く言えば“飲みごたえのある甲州”といったところ。

淡く灰色がかった(灰色=フランス語でGris/グリ)赤紫色の甲州ブドウ。この色の付いたブドウだからこそできるワインがあるのでは? という発想から、赤ワイン的な造りの要素を採り入れて、いくつかのスタイルのキュヴェ(原酒)を仕込み、それらをバランスよくアサンブラージュ(ブレンド)して生まれたのがグリ・ド・グリ。

厳密にいえば白ワインでもなく、赤ワインでもありません。かといってロゼでもない。最近では我々はこれを、‘オレンジワイン’のカテゴリーに入れています。辛口で繊細なシュール・リーとは対照的な、肉料理にも合う厚みのある味わいが特長です。

甲州 きいろ香

“香りの甲州”の評価を決定づけた『きいろ香』

そして、香りのある甲州の評価を決定づけるきっかけとなった一本、それが2005年3月にリリースされた、『シャトー・メルシャン 甲州きいろ香2004』です。このワインは、発売後わずか2ヶ月で完売し、甲州ブドウに香りのポテンシャルがあることを示し、甲州ワインの新たな可能性を拓く原動力となりました。

甲州プロジェクト第2弾として誕生した『きいろ香』。‘きいろの香り’、そのユニークな名前からも想像できる通り、このワインは、甲州の中に中にソーヴィニヨン・ブランがもつ香りの要素と同じ、‘柑橘の香り’が存在することを発見したことに端を発して生まれました。その新発見の陰に、ソーヴィニヨン・ブランの香りに関する世界トップレベルの日本人研究者、ボルドー第二大学醸造学部 故富永敬俊博士の尽力があったことは、よく知られています。

今では、極めて繊細で“クリーンな甲州”スタイルが、国内のワイン愛好家はもとより、海外の人からも“和を感じさせる”“エキゾチックな魅力”の日本ワインとして、高く評価されるまでに至っています。そして今『きいろ香』は、ブドウが栽培される産地での取り組みが進んでおり、適期収穫のあと、畑ごとに仕込み分けをするなど、丁寧なワインづくりが行われています。甲州を評価するとき、よく使われるフレーズ“香りの甲州”。10年以上の歳月をかけて、そのイメージをを定着させたのが、この『きいろ香』なのです。

勝沼甲州

これが甲州のスタンダード。限定セットで飲み比べ。

140年もの間、日本のワインづくりを支え続けてきた甲州。DRINXでは、シュール・リー製法のスタンダードとして、2008年にリリースされた『シャトー・メルシャン 勝沼甲州 2011』と、さらにはそれをリニューアルし、山梨県全体の甲州ブドウの魅力を結集した『シャトー・メルシャン 山梨甲州 2015』を特別限定セットにしてお届けします。

同じ辛口でも、2011年ヴィンテージは‘熟成した甲州’、2015年は‘フレッシュな甲州’。この2本の甲州を飲み比べることで、甲州のより多様な魅力を発見できるのではないかと思います。特にフレッシュなうちに飲むというイメージの強い甲州ワインの中で、2011年ヴィンテージの『勝沼甲州』は、甲州の味わいがしっかり残り、またガッチリした飲みごたえもある、かなりレアなワイン。今後入手することは極めて困難なものです。

また『山梨甲州 2015』は、山梨県が総力を挙げてその魅力を世界にアピールする、甲州ワインのスタンダードタイプともいえる、いわば甲州の“ど真ん中”。日本ワイン、そして甲州ワイン140年の時の流れに想いを馳せて、ゆっくりとご賞味いただければ幸いです。

ご購入はこちら

日本ワイン140年記念企画『シャトー・メルシャン 甲州今昔物語セット』

今月は、シュール・リー製法で造られた甲州ワインを2種類ご用意しました。「甲州」といえば、以前は特徴のない凡庸なワインと評されることもあり、甘口のワインが多く造られていたこともありましたが、1985年、日本ワイン界活性化のため、後の勝沼ワイナリー(現シャトー・メルシャン)工場長の浅井昭吾(筆名・麻井宇介)が、企業秘密とも言えるシュール・リーの製法を、勝沼にあるワイナリーに惜しみなく公開したことが契機となり、今では“甲州のシュール・リー”といえば、甲州の辛口ワインを示す代名詞にもなりました。
そんな日本ワインを今も昔も牽引してきたシャトー・メルシャンの、シュール・リー製法による甲州ワイン。フレッシュながらうまみと厚みのある2015年ヴィンテージと、バランス良く熟成した、今では貴重な2011年ヴィンテージの2本をセットにしてお届けします。

シャトー・メルシャン 甲州今昔物語セット
  • シャトーメルシャン 山梨甲州 2015
  • シャトーメルシャン 山梨甲州 2015

    【産地】 山梨県
    【使用品種】 甲州100%
    【発酵】 ステンレスタンク主体
    【育成】 ステンレスタンク
    【テイスティングノート】
    淡い黄色。青リンゴ、カボス、スダチなどさわやかな柑橘香を感じた後、シュール・リー製法に由来する焼いたパン(トースト)のニュアンスが広がります。
    フレッシュな酸味とともに、甲州ブドウのもつ心地よい渋味と、はつらつとした酸味が感じ取れます。
    【マリアージュ】
    グリーンサラダ、お刺身全般、サワラの西京焼、白イカのソテーなど、香ばしさを伴う魚介を使った料理などと。

  • シャトー・メルシャン 勝沼甲州 2011
  • シャトー・メルシャン 勝沼甲州 2011

    【産地】 山梨県甲州市勝沼地区
    【使用品種】 甲州100%
    【発酵】 ステンレスタンク主体
    【育成】 ステンレスタンク
    【テイスティングノート】
    色は緑のニュアンスのあるゴールド、熟成により複雑な香りになっています。かりん、熟したグレープフルーツ、フェンネルのニュアンス、スモーキーさやトースト香も感じられます。口中充分な酸味があり、ビン詰め時の炭酸ガスが少し残っており、ゆっくりとした熟成をしています。余韻は長め。
    【マリアージュ】
    スモークサーモンにフェンネルを添えたもの。うどや山菜の天ぷらを塩とレモンで。オリーブオイルとバルサミコ酢でソテーした牡蠣などと。

今月のご紹介ワインはこちら

日本ワイン140年記念企画 甲州ワインセット
数量限定150セット
甲州今昔物語セット

シャトー・メルシャン 甲州今昔物語セット

日本のワインの歴史をそのまま担ってきたといっても過言ではない、日本固有のブドウ品種「甲州」。今や世界からも注目を集める“日本ワインの原点”ともいえる「甲州」から、ワインの歴史を紐解きます。

【セット内容】
・シャトー・メルシャン 山梨甲州 2015 750ml ×1本
・シャトー・メルシャン 勝沼甲州 2011 750ml ×1本

3,670円(税込)
(税抜 3,399円)

数量

SOLD OUT
シャトー・メルシャン 甲州グリ・ド・グリ 2015

シャトー・メルシャン 甲州グリ・ド・グリ 2015

シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた「甲州」。淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の甲州ブドウの特長を最大限ワインに表現すべく丹念に仕込みました。
野バラのようなやさしい香りとふくよかな味わいをご堪能ください。

【セット内容】
・シャトー・メルシャン 甲州グリ・ド・グリ 2015(白・辛口) 750ml ×1本

2,450円(税込)
(税抜 2,269円)

数量

SOLD OUT
シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2015

シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2015

約1300年前に伝来したといわれる、日本固有のブドウ品種「甲州」。ワインの香りの世界的権威であるボルドー大学とのプロジェクトで、その隠れた香りのポテンシャルを引き出したことにより、甲州ワインの新しいスタイルを確立しました。柑橘果実の香りとフレッシュな酸味とのハーモニーをぜひお楽しみください。

【セット内容】
・シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2015(白・辛口) 750ml ×1本

2,450円(税込)
(税抜 2,269円)

数量

SOLD OUT

はじめにブドウありき。日本ワインの歴史は、ここから始まった。

シャトー・メルシャンのルーツ、日本初の民間ワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」が誕生したのは1877年。今からちょうど140年前のこと。日本のワインづくりは、ここから始まったといえます。この節目の年を記念する特別企画として、シャトー・メルシャン チーフ・ワインメーカー 安蔵 光弘が、日本ワインについて語ります。
第一回目のテーマは、日本のワインの歴史を担ってきたといっても過言ではない、日本固有のブドウ品種「甲州」。今や世界からも注目を集める“日本ワインの原点”ともいえる「甲州」から、ワインの歴史を紐解きます。

安蔵 光弘 Mitsuhiro Anzo

シャトー・メルシャン 製造部長 兼 チーフ・ワインメーカー。1968年 茨城県水戸市生まれ。1995年 東京大学大学院 農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 修士課程修了後、メルシャン入社。勝沼ワイナリー(現シャトー・メルシャン)配属。ワインの醸造に携わり、2001年 ボルドーのシャトー・レイソン出向、同年ボルドー第2大学 醸造学部にて利き酒適性資格(DUAD)取得。レ・シタデル・デュ・ヴァン国際ワインコンクールの審査員を2回務めるなど、海外でも経験を積み、帰国後はワインづくりに加えて品質管理を担当、2015年現職に就任。(社)葡萄酒技術研究会 理事、エノログ(ワイン技術管理士)、山梨県ワイン酒造組合 若手醸造家・農家研究会 初代会長(2007〜2008)、山梨大学 ワイン科学士 認定委員(2008〜)、東京大学 農学部 非常勤講師(2009〜)など、幅広く活動。2014年には「洋酒技術研究会賞」受賞。著書に「等身大のボルドーワイン」(2007/醸造産業新聞社)がある。
日本ワインの原料となる国産ブドウの味わいを活かし、風土の個性を表現し、世界的にもレベルの高い繊細な“日本の食にマッチするワイン”づくりを目指して、日夜たゆまぬ努力を重ねている。

「甲州」、その3つの転機。

甲州ブドウ 日本のワイン草創期にあたる1877年(明治10年)頃のブドウといえば、800年以上も前から日本で薬用や生食用に栽培されていたといわれる「甲州(‘本葡萄’と呼ばれていた)」と、その他歴史に残されているところでは、前田正名がフランスからの帰国時に持ち帰ったフランス系の品種や、アメリカ系の品種が日本にはありましたが、それほど普及していなかったと思われます。甲州は、日本ワインの歴史そのものといえるほど、長い栽培の歴史をもったブドウなのです。

今でこそ、世界的な和食ブームとともに高く評価されるようになった日本固有品種の甲州ですが、日本のワイン業界においても、わずか20年くらい前は、“酸味も香りも弱く、個性のないブドウ”として、ブドウも余りがちで、甲州のワインづくりに積極的でなかった時代があったのです。

そんな甲州の評価を、大きく変えた転機が3つあると思います。1つめは、“辛口の甲州”のスタンダードになった「シュール・リー」製法の導入。2つめは、ブドウの個性を余すことなく引き出し、“濃厚な甲州”を表現した『グリ・ド・グリ』。そして3つめが、甲州ブドウが潜在的にもっている香りを活かし“クリーンで香りのある甲州”を実現した『きいろ香』の誕生です。

辛口のスタンダードとなった『甲州シュール・リー』。

甲州シュール・リー 辛口甲州の大きな転機となった「シュール・リー(Sur Lie)」とは、フランス語で‘オリの上’という意味です。古くからロワール地方のミュスカデ・ワインに用いられていた、辛口の白ワインづくりに適用される製法で、日本では数年の試行錯誤を経て1983年に、メルシャンが甲州のワインづくりで成功しました。この製法で『メルシャン 甲州 東雲シュール・リー』を初リリースしたのが、翌1984年のこと。“辛口の甲州”の歴史がここから始まったのです。

発酵終了後オリ引きをせずに、春までオリの上にワインを貯蔵するシュール・リー製法の特長は、フレッシュでフルーティな香味を保持できること、オリがワインに旨味成分を与え、豊かな味になること。それによって甲州特有の苦味が少なくなり、飲みごたえのある辛口の甲州になるという利点がありました。

このシュール・リーは当時大ヒットしました。メルシャンは、勝沼全体、ワイン業界全体の活性化のために、ノウハウを地域のワイナリーに惜しみなく公開。このことによって、甲州は一躍、日本の辛口白ワインの代名詞的な存在としてクローズアップされるきっかけになったのです。

甲州ブドウの個性を余すところなく表現『グリ・ド・グリ』。

甲州 グリ・ド・グリ シュール・リーだけではなく、甲州の魅力を引き出し、“日本固有の甲州ワインを世界レベルへ”を合い言葉に、2000年、「甲州プロジェクト」が始動しました。その第1弾の商品となったのが、2003年秋に初リリースされた『シャトー・メルシャン 甲州グリ・ド・グリ 2002』です。

『グリ・ド・グリ』は、辛口のシュール・リーとは異なる発想で、きれいなピンク色の果皮をもつ甲州の色や香り、さらにはこれまで排除しようとしてきた苦味に至るまで、このブドウがもつ個性を余すことなく引き出した、厚みのある複雑さが魅力の甲州ワイン。分かり易く言えば“飲みごたえのある甲州”といったところ。

淡く灰色がかった(灰色=フランス語でGris/グリ)赤紫色の甲州ブドウ。この色の付いたブドウだからこそできるワインがあるのでは? という発想から、赤ワイン的な造りの要素を採り入れて、いくつかのスタイルのキュヴェ(原酒)を仕込み、それらをバランスよくアサンブラージュ(ブレンド)して生まれたのがグリ・ド・グリ。厳密にいえば白ワインでもなく、赤ワインでもありません。かといってロゼでもない。最近では我々はこれを、‘オレンジワイン’のカテゴリーに入れています。辛口で繊細なシュール・リーとは対照的な、肉料理にも合う厚みのある味わいが特長です。

“香りの甲州”の評価を決定づけた『きいろ香』。

甲州 きいろ香 そして、香りのある甲州の評価を決定づけるきっかけとなった一本、それが2005年3月にリリースされた、『シャトー・メルシャン 甲州きいろ香2004』です。このワインは、発売後わずか2ヶ月で完売し、甲州ブドウに香りのポテンシャルがあることを示し、甲州ワインの新たな可能性を拓く原動力となりました。

甲州プロジェクト第2弾として誕生した『きいろ香』。‘きいろの香り’、そのユニークな名前からも想像できる通り、このワインは、甲州の中に中にソーヴィニヨン・ブランがもつ香りの要素と同じ、‘柑橘の香り’が存在することを発見したことに端を発して生まれました。その新発見の陰に、ソーヴィニヨン・ブランの香りに関する世界トップレベルの日本人研究者、ボルドー第二大学醸造学部 故富永敬俊博士の尽力があったことは、よく知られています。

今では、極めて繊細で“クリーンな甲州”スタイルが、国内のワイン愛好家はもとより、海外の人からも“和を感じさせる”“エキゾチックな魅力”の日本ワインとして、高く評価されるまでに至っています。そして今『きいろ香』は、ブドウが栽培される産地での取り組みが進んでおり、適期収穫のあと、畑ごとに仕込み分けをするなど、丁寧なワインづくりが行われています。甲州を評価するとき、よく使われるフレーズ“香りの甲州”。10年以上の歳月をかけて、そのイメージをを定着させたのが、この『きいろ香』なのです。

これが甲州のスタンダード。限定セットで飲み比べ。

勝沼甲州 140年もの間、日本のワインづくりを支え続けてきた甲州。DRINXでは、シュール・リー製法のスタンダードとして、2008年にリリースされた『シャトー・メルシャン 勝沼甲州 2011』と、さらにはそれをリニューアルし、山梨県全体の甲州ブドウの魅力を結集した『シャトー・メルシャン 山梨甲州 2015』を特別限定セットにしてお届けします。

同じ辛口でも、2011年ヴィンテージは‘熟成した甲州’、2015年は‘フレッシュな甲州’。この2本の甲州を飲み比べることで、甲州のより多様な魅力を発見できるのではないかと思います。特にフレッシュなうちに飲むというイメージの強い甲州ワインの中で、2011年ヴィンテージの『勝沼甲州』は、甲州の味わいがしっかり残り、またガッチリした飲みごたえもある、かなりレアなワイン。今後入手することは極めて困難なものです。

また『山梨甲州 2015』は、山梨県が総力を挙げてその魅力を世界にアピールする、甲州ワインのスタンダードタイプともいえる、いわば甲州の“ど真ん中”。日本ワイン、そして甲州ワイン140年の時の流れに想いを馳せて、ゆっくりとご賞味いただければ幸いです。

日本ワイン140年記念企画『シャトー・メルシャン 甲州今昔物語セット』

甲州今昔物語セット 今月は、シュール・リー製法で造られた甲州ワインを2種類ご用意しました。
「甲州」といえば、以前は特徴のない凡庸なワインと評されることもあり、甘口のワインが多く造られていたこともありましたが、1985年、日本ワイン界活性化のため、後の勝沼ワイナリー(現シャトー・メルシャン)工場長の浅井昭吾(筆名・麻井宇介)が、企業秘密とも言えるシュール・リーの製法を、勝沼にあるワイナリーに惜しみなく公開したことが契機となり、今では“甲州のシュール・リー”といえば、甲州の辛口ワインを示す代名詞にもなりました。そんな日本ワインを今も昔も牽引してきたシャトー・メルシャンの、シュール・リー製法による甲州ワイン。フレッシュながらうまみと厚みのある2015年ヴィンテージと、バランス良く熟成した、今では貴重な2011年ヴィンテージの2本をセットにしてお届けします。

甲州ワイン

シャトーメルシャン 山梨甲州 2015

【産地】 山梨県
【使用品種】 甲州100%
【発酵】 ステンレスタンク主体
【育成】 ステンレスタンク
【テイスティングノート】
淡い黄色。青リンゴ、カボス、スダチなどさわやかな柑橘香を感じた後、シュール・リー製法に由来する焼いたパン(トースト)のニュアンスが広がります。
フレッシュな酸味とともに、甲州ブドウのもつ心地よい渋味と、はつらつとした酸味が感じ取れます。
【マリアージュ】
グリーンサラダ、お刺身全般、サワラの西京焼、白イカのソテーなど、香ばしさを伴う魚介を使った料理などと。

シャトー・メルシャン 勝沼甲州 2011

【産地】 山梨県甲州市勝沼地区
【使用品種】 甲州100%
【発酵】 ステンレスタンク主体
【育成】 ステンレスタンク
【テイスティングノート】
色は緑のニュアンスのあるゴールド、熟成により複雑な香りになっています。かりん、熟したグレープフルーツ、フェンネルのニュアンス、スモーキーさやトースト香も感じられます。口中充分な酸味があり、ビン詰め時の炭酸ガスが少し残っており、ゆっくりとした熟成をしています。余韻は長め。
【マリアージュ】
スモークサーモンにフェンネルを添えたもの。うどや山菜の天ぷらを塩とレモンで。オリーブオイルとバルサミコ酢でソテーした牡蠣などと。

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日本ワイン140年記念企画甲州ワインセット

限定150セット シャトー・メルシャン 甲州今昔物語セット

シャトー・メルシャン 甲州今昔物語セット 日本のワインの歴史をそのまま担ってきたといっても過言ではない、日本固有のブドウ品種「甲州」。今や世界からも注目を集める“日本ワインの原点”ともいえる「甲州」から、ワインの歴史を紐解きます。

【セット内容】
・シャトー・メルシャン
 山梨甲州 2015 750ml ×1本
・シャトー・メルシャン
 勝沼甲州 2011 750ml ×1本

3,670円(税込)
(税抜 3,399円)

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シャトー・メルシャン 甲州グリ・ド・グリ 2015

シャトー・メルシャン 甲州グリ・ド・グリ 2015 シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた「甲州」。淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の甲州ブドウの特長を最大限ワインに表現すべく丹念に仕込みました。
野バラのようなやさしい香りとふくよかな味わいをご堪能ください。

【セット内容】
・シャトー・メルシャン
 甲州グリ・ド・グリ 2015(白・辛口)750ml ×1本

2,450円(税込)
(税抜 2,269円)

数量

セットの詳しい内容はこちら

シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2015

シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2015 約1300年前に伝来したといわれる、日本固有のブドウ品種「甲州」。ワインの香りの世界的権威であるボルドー大学とのプロジェクトで、その隠れた香りのポテンシャルを引き出したことにより、甲州ワインの新しいスタイルを確立しました。柑橘果実の香りとフレッシュな酸味とのハーモニーをぜひお楽しみください。

【セット内容】
・シャトー・メルシャン
 甲州きいろ香 2015(白・辛口)750ml ×1本

2,450円(税込)
(税抜 2,269円)

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未成年の飲酒は法律で禁止されています。